脳神経外科 概要

診療・各部門

概要

はじめに

 脳神経外科は、脳・脊髄疾患に対し手術を中心に治療を行う外科系診療科である一方で、18ある基本診療科目の1つとして「脳・脊髄に生じる疾患の予防、急性期治療、慢性期治療」に対応する診療科でもあります。JCHO神戸中央病院 脳神経外科は、地域に根差すかたちで、脳血管障害を中心に脳腫瘍、機能的脳疾患など脳神経疾患に対する総合的診療を行っています。脳神経外科の具体的な治療手技としては、薬剤治療を含めた一般的な全身管理に加えて顕微鏡手術(マイクロサージェリー)、血管内治療(カテーテル治療)、放射線治療を組み合わせて治療を計画・実施します。とくに脳血管障害の治療においては血管内治療の進歩が著しく、顕微鏡手術との使い分けが重要となってきます。当科においては、両方の治療に通じた術者がおり、利点を活かす形での治療を行っております。
 当科の基本的な治療方針として、御本人、御家族との話し合いを重視し十分な合意のもとに治療方法の選択を行い、最終的な生活の質(quality of life:QOL)の向上を目指しています。また、最終的に治癒が困難な病態の患者様には退院支援スタッフが対応し適切な院外施設の紹介をさせていただきます。また、院内・附属施設として緩和ケア病棟、老健施設、訪問看護ステーション、あんしんすこやかセンターなどを有しており、アフターケアが充実しています。

当院は一次脳卒中センターに認定されています

 脳梗塞は高い確率で麻痺などの後遺症を生じる疾患でしたが、血管内再開通療法(rt-PA静注療法と血栓回収療法)の登場により、劇的な症状の改善を見込める疾患となりました。rt-PA静注療法は静脈内に血栓溶解薬であるrt-PAを投与する治療で、発症後4.5時間以内に治療が開始できる場合に治療適応となります。血栓回収療法はステントや吸引カテーテルを用いて血栓を回収する治療法で、24時間以内に治療が開始できる場合に治療適応となります。血栓回収療法に用いる機器と技術の進歩は目覚ましく、最近の報告では80%を超える再開通率が得られ、発症後3か月に日常生活が自立する人の割合は40%を超えています。当院では2022年にrt-PA静注療法24例、血栓回収療法27例を行っており、血栓回収療法の再開通率は89%でした。
 血管内再開通療法は発症からの時間が早いほど治療効果が高く、時間が経過し脳梗塞が完成すれば、適応時間内であっても治療を行えません。脳梗塞発症後、少しでも早く血管内再開通療法を行うことができる病院に受診することが非常に重要です。
 日本脳卒中学会は、24時間365日脳卒中患者を受け入れ、rt-PA静注療法を行うことができる施設として一次脳卒中センター(PSC)を全国974施設で認定し、当院は2020年4月に認定されております。
 当院は脳神経外科医5名で24時間365日、急性期脳卒中に対応できる体制をとっています。スタッフには脳血管内治療専門医2名、脳卒中専門医3名、脳神経外科専門医3名が在籍しており、緊急でrt-PA静注療法や血栓回収療法、脳神経外科手術を行うことができます。当院では周辺地域で発生した急性期脳卒中を可能な限り受け入れ、脳梗塞発症後も自立した生活を送ることができる患者さんをひとりでも増やしたいと考えています。

JCHO神戸

お知らせ

2023/05/08 概要更新


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