歯科口腔外科 診療内容

診療・各部門

■智歯抜歯

・診療の流れについて
当科では、親知らずの抜歯やその他の外科処置について、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう診療を行っております。

初診
・レントゲン・CT撮影(持参されている場合は実施しないこともあります)
・口腔内診察
・抜歯や処置内容の説明

2度目の受診(抜歯)
抜歯を行います。

3度目の受診(抜歯後1週間程度)
創部の経過観察および抜糸を行います。基本的に問題なければ終診とさせていただきますが、引き続き処置が必要な場合は再度ご予約を取っていただきます。

全身麻酔での処置について
以下のような場合には、全身麻酔下での処置をご提案しております。
・左右同時の抜歯を希望される場合
・難易度が高い処置が予想される場合
・患者さんが強い恐怖心や不安感がある場合  等

全身麻酔の場合、2泊3日(木曜入院、金曜手術、土曜退院)での入院を基本としております。
その他ご希望やご不安な点については、お気軽にご相談ください。

■口腔外科疾患

舌や歯肉・頬など口の中の組織には、内側に血管や神経、筋肉、脂肪、唾液腺、骨などが存在しています。この口腔粘膜には、口内炎・嚢胞・良性腫瘍などさまざまな病気が生じ、口腔癌であることもまれにあります。病状・処置内容によっては、神戸大学病院(三次医療機関)にご紹介する体制をとっています。

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蜂窩織炎

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■口腔内科

舌痛症、顎関節症、三叉神経痛、味覚障害、口腔乾燥症、医科歯科連携が必要な口腔症状全般
口腔内科とは、外科的な治療を主体とせずに全身的背景を考慮した口腔疾患の診断と治療を目的とするものです。当科では、全身疾患や投与薬剤に関連する口腔内症状があれば医師と連携し、治療を行う体制をとっています。
*当科受診時の口腔症状を契機に診断に至った全身疾患の例︓特発性血小板減少性紫斑病、プランマービンソン症候群、運動ニューロン病、メトトレキサート関連リンパ増殖疾患、悪性リンパ腫、中枢性舌咽神経痛

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■薬剤関連顎骨壊死

口骨粗鬆症の患者さんなどが服用される骨吸収抑制薬(骨を強くするお薬)は、状態の悪い歯があると顎骨の感染症(薬剤関連顎骨壊死)になることがあります。当科では、お薬を開始する方、すでに服用している方を対象に、地域の歯科医院や医院よりご紹介いただき、現在のお口の診断と今後の方針をご提案いたします。また将来的に顎骨壊死が発症した場合にもスムーズに治療が受けていただけるよう、かかりつけ医との連携体制をとっています。

■周術期口腔機能管理

周術期(手術前後、化学療法中、緩和治療期)における口腔ケア(お口のお掃除や全身麻酔時の歯のプロテクター作成)
周術期は体の抵抗力低下により、誤嚥性肺炎など口腔内の細菌が影響する合併症のリスクが高まるため、口腔ケアが推奨されています。そのため当院入院中の患者様への口腔機能管理の計画と実施を行っています。 なお、退院後も必要な口腔管理が続けて受けられるよう、病状やご家庭の事情に合った地域歯科医院の紹介をご提案しております。

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■有病者・障がい者歯科

投薬治療中、身体障害のある患者さんに対する治療
投薬内容や全身症状を考慮した歯科治療の計画をご提案します。ご事情に合わせて入院下での治療も行います。なお、当院では鎮静下での治療は行っておりません。

■老健施設への訪問診療

当院附属老健施設に入居されている方の口腔ケアや歯科治療を往診で行っています。