診療・各部門
概要
はじめに
癌の治療が進歩したにもかかわらず 全死亡者の三人に一人は癌によって死亡する時代となっています。また、一般病棟では、急性期の治療が優先されるため、どうしても末期癌患者さんへの対応が後回しになることもあったと思われます。この様な背景から、当院では平成8年6月に緩和ケア病棟が開設されました。
「ゆとりのある談話スペース」
緩和ケア病棟とは
緩和ケア病棟では、治癒を目指した積極的な治療が有効でなくなった癌患者さんで疼痛などの肉体的な苦しい諸症状や精神的苦痛の緩和を希望される方を対象としています。すなわち、CURE(治癒)ではなくCARE(ケア)へと治療の重点を移した患者さんの症状を和らげ、残された時間を家族と共に過ごせる様に患者さんと家族への援助を目的としています。
病棟の特徴
- 家庭的な環境の中で、痛み・体のだるさ・不安などの症状をやわらげ、充実した日常生活が過ごせるようにスタッフ一同、努力します。
- 患者さんやご家族の悩みをいっしょに考え相談にあたります。
- 症状が落ち着き、自宅での介護を望まれる患者さんには、緩和ケア外来への通院や当院の訪問看護ステーションの利用が可能です。