診療・各部門
在宅医療・地域医療研修/検査研修/行動目標/到達目標/学習の機会/取得可能な資格/研修後の進路/
総合内科スタッフ(指導スタッフ)/総合内科医募集/診療科のご案内 - 総合内科(診療)
◇ 総合内科とは
近年、医学の進歩による医療の高度化に伴い、必然的に縦割りの臓器別の専門分化が進展してきています。しかし、その反面、急速に進む高齢化につれ、複数の臓器、疾患を抱える患者様が増加しています。このため、臓器別の専門医だけでは、適切に対応できないケースが増加してきており、各分野、男女、年齢を問わず横断的に診療できる総合診療医の育成が求められています。また、専門分化した医師も、素養として総合的な診療スキルも必要とされるようになって来ています。
綜合内科(総合診療科)は、診断のプロとして、発熱、咳、痰、頭痛、腹痛、腰痛などの一般的な症状のある患者様への救急を含めた対応、どの診療科を受診すればよいかわからない患者様の窓口としての機能、複数の疾患を持つ患者様への対応、更により専門性の高い治療や検査を必要とする際には、専門医と連携することにより、適切な診断、治療を行います。また、健康診断で異常を指摘された際など、予防医学の観点からも総合力を発揮することになります。
◇ 研修内容及び指導体制
- 綜合内科が担当する入院患者は、一般病床、救急科(HCU)、他の診療科の内科疾患の診療依頼(集中治療を必要とする内科疾患の入院患者は総合診療科と専門診療科が連携の上で担当する)
- 綜合内科専攻医は、循環器、呼吸器、神経、消化器、血液、感染症、リウマチ膠原病、腎臓、糖尿病、人工透析、緩和ケアの各専門医とともに内科部長の統括のもとで診療を担当し、入院する患者様を主治医(または担当医)として主体的に診療に携わる
- 定期的なカンファレンスの他、診療科を問わない日常のコンサルトにより、前日当直帯に入院した重症例の共有化や議論を通して疑問点・問題点を明確化し、診療方針を決定し、専門医の診療へと繋げる
- 新入院症例の共有化、専門医からの指導を通して診療方針を確認する
- 内科各分野をローテーションすることはせず、内科全般の診療を常に意識し主病名の裏に隠れている多くの問題点を抽出し解決する能力を身につける
◇ 研修プログラムの特徴
- 綜合内科専攻医は綜合内科に所属 *既卒者や転科医師にも門戸を広げています
- 期間は2年間を原則とするが、1年間もしくは3年間も相談により可能
- 指導医と専攻医は1~3人でチームを形成
- カンファレンス、総合回診・レクチャー、臨床研究等を通じ充実した学習・教育の機会
- 希望に応じて、消化管内視鏡、超音波検査、心臓カテーテルなどの検査研修が可能
- 各種専門医の習得が可能
◇ 病棟研修
専攻医は、常時各分野専門医の指導のもと、内科に入院する患者様を主治医として主体的に診療する。基本的には、内科各分野をローテーションせず、内科全体の診療を常に意識し、主病名の裏に隠れている多くの問題点を抽出し、解決していきます。
◇ 外来/当直
卒後3年目以降は自らの外来診療枠を持ち、入院患者の退院後の継続診療を行う。当直は主当直医として担当する。病棟とは異なり、患者の問題点を把握し、鑑別診断、確定診断の為の検査手順を短い時間で考えるトレーニングを行う。また入院適応の無い common disease も経験し、季節による患者の隔たりや重症度の違いを学ぶ診断、確定診断の為の検査に対応する。
◇ 行動目標
- 良好な信頼関係(患者、家族、医療スタッフ)を築く為のコミュニケーションスキルを身につける。
- 正確で適切な病歴聴取が効率的に実施できる。
- 必要十分な身体診察を実施でき、適切に解釈することができる。
- 問題点を、優先順位をつけて抽出することができる。
- 状況に応じて、必要な検査の選択と結果の解釈を行うことができる。
- 病歴、身体所見、検査結果より総合的に診療計画を立案し、実践することができる。
- 解決困難な問題点に対して、診断推論、文献的調査、コンサルトを駆使して問題の解決に努める。
- 緊急事態における救命措置、心肺蘇生が実施できる。
- 終末期医療、緩和医療についての理解、技能を深める。
- 必要十分な症例プレゼンテーション技術を身につける。(カンファレンスの司会を担う)
- 積極的にカンファレンスや総合回診に参加する。
- 公的な学会・研究会に積極的に参加する。
- 認定医・専門医の取得を目指す。
- 病理解剖の重要性を理解し、積極的に取り組む。
◇ 到達目標
- 病気のみならず人間を診る全人的医療を実践できる
- プライマリ・ケアの基本的診療が実践できる
- 文献の検索と読解能力を備え,EBM(Evidence-Based Medicine)を実践できる
- チーム医療の意義を理解し実践し、且つ自らを高めていく術を身につける
- 症例報告や研究発表を実践できる
- 地域医療機能推進機構としての責務を理解し実践できる
◇ 学習の機会
○ 院内
- 講演会(学術、医療安全、接遇、感染対策、その他)
- CPC(年5回)
- 内科病棟回診(症例検討会、スタッフレクチャーなど)
- 総合内科カンファレンス(ミニレクチャー、症例検討会など)
◇ 研修後の進路
- 研修終了後、選考の上で当院の常勤医として在籍することが可能
- 研修終了後、後期臨床研修医の育成に携わることが可能
- 研修終了後、総合内科常勤医として勤務しながらも、更なる専門分野を目指し内科各分野の専門医取得を目指すことが可能。
- 京都府立医科大学、神戸大学などとの連携により大学医局への在籍が可能。
- 全国のJCHOグループ病院にて、勤務することが可能(Uターン・Iターン)
◇ 総合内科医募集 ≪ 後期臨床研修医 / 専攻医 ≫
- 内科全般について各分野に偏りなく、多数の症例を経験し、かつ質の高い臨床能力を身につけたい方
- 総合的な内科治療分野と救急医療を実践したい方
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医の資格取得を目指す方
- 各種専門医資格の取得を目指す方
- 新内科専門医を基幹HPで取得したい方
○ 応募資格:初期臨床研修の修了医師
◇ 総合内科医募集 ≪ 常勤スタッフ医師 ≫
- 内科各分野の専門医および総合内科診療、病棟医(ホスピタリスト)、家庭医を目指したい方
- 専門医資格を有し、総合的な診療レベルを持つ病院にて手腕を発揮したい方
- 臨床に加え、研修医・専修医等の後進の指導・教育に情熱を注ぎたい方
- 募集する領域
総合診療、内科集中治療、循環器、呼吸器、消化器、感染症、神経内科、腎臓、糖尿病内分泌、血液、腫瘍内科、人工透析
○ 募集要項はこちら
・セカンドオピニオン・予防接種外来・専門外来・各部門・関連施設・看護部・訪問看護ステーション
・薬剤部・健康管理センター・健康管理センター(ハーバーランド)・看護学校・介護老人保健施設