病院長挨拶

 令和5年度を迎えるにあたりご挨拶申し上げます。
3年前に新型コロナ感染のパンデミックが起こり、何回かの波が襲来し、社会としてもこのウイルス感染に関する経験値も積み、ワクチンの普及も相まって新型コロナ感染については漸く出口らしきものが見えてきてかと思われます。今回のパンデミックでは病院として苦難だけではなく得られたものも少なからずあります。1つはIT化です。会議、講演会などでは、オンラインによるリモートやハイブリッドでの開催が常態化し、移動・集合にかかる時間・エネルギーが節約できるようになったこと。2つ目はチーム医療の強化があります。パンデミックという共通の難敵に多職種で職員がチームで闘ったということ。これは大きな宝となったと思います。
 一方で、パンデミックのなか、昨年2月にロシアによるウクライナへの侵攻が始まり、全世界のエネルギー、食糧に大きな影響が及んでおり、地球規模での混迷の時代に入った感があります。この混迷の時代を生き抜くための幾つかのキーワードに「ネットワーク」「イノベーション」があります。重要なのは個人の様々な知恵やアイデアがネットワークにより積み重なることであり、これにより集合知が高まることでイノベーションを生み、自然淘汰のプロセスが進むとされています。
病院長

病院長 松本圭吾

 当院は本年7月で生田区(現 中央区)中山手に開設され75年、北区に移転して37年を迎えます。当院は、一貫して急性期医療を中軸として地域医療を支えることを使命として病院運営をしてまいりました。一方で、医療情勢・医療資源の変動に加え、地域の人口構成も含めた当院のおかれている環境は移転当初とは変化してきております。
 今後は、「ネットワーク」「イノベーション」に留意しつつ、従来にも増して、地域の住民の皆様、医療・介護施設の方々、救急・行政の方々とコミュニケーションを図りながら地域医療の充実に資したいと考えております。5月8日の新型コロナウイルスの2類から5類への移行後は、地域とのコミュニケーションの強化に、感染状況をみながら対面形式での住民の方々向けの公開講座や医療スタッフの方々向けの連携セミナーの再開を検討しております。

 新年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和5年4月
独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO)神戸中央病院
病院長 松本 圭吾



セカンドオピニオン予防接種外来専門外来各部門・関連施設看護部薬剤部
健康管理センター健康管理センター(ハーバーランド)看護学校介護老人保健施設

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