当院が一次脳卒中センターに認定されました

 一次脳卒中センター(PSC)とは「地域からの要請に対して、24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる施設」のことです。
 急性期脳梗塞の治療は血管内再開通療法(rt-PA静注療法と血栓回収療法)の登場により、劇的な症状の改善を見込める疾患となりました。rt-PA静注療法は静脈内に血栓溶解薬であるrt-PAを投与する治療で、発症後4.5時間以内に治療が開始できる場合に治療適応となります。血栓回収療法はステントや吸引カテーテルを用いて血栓を回収する治療法で、24時間以内に治療が開始できる場合に治療適応となります。血栓回収療法に用いる機器と技術の進歩は目覚ましく、最近の報告では80%を超える再開開通率が得られ、発症後3か月に日常生活が自立する人の割合は40%を超えています。
 しかし、血管内再開通療法は発症からの時間が早いほど治療効果が高く、時間が経過し脳梗塞が完成すれば、適応時間内であっても治療を行えません。急性期脳梗塞患者を、血管内再開通療法に常時対応できる病院へ速やかに搬送することが非常に重要です。
 当院は脳神経外科医5名で24時間365日、急性期脳卒中に対応できる体制をとっています。スタッフには脳血管内治療専門医2名、脳卒中専門医2名、脳神経外科専門医3名が在籍しており、緊急でrt-PA静注療法や血栓回収療法、脳神経外科手術を行うことができます。周辺地域で発生した急性期脳卒中を可能な限り受け入れ、血管内再開通療法を含む適切な治療を行うことで地域の脳卒中診療に貢献したいと考えています。

JCHO神戸



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